外壁塗装後に後悔しない!施主が確認すべき仕上がりチェック

目次

1. はじめに

外壁塗装は、住まいの美観を保つだけでなく、建物の寿命を延ばすためにも欠かせない重要な工事です。しかし、いざ工事が完了したあとに、「あれ、ここってちゃんと塗れてる?」「思ったより色ムラがあるかも…」と不安を感じる施主様も少なくありません。

せっかく費用をかけて実施した塗装工事も、仕上がりに満足できなければ意味がありません。プロが施工したとしても、施主自身が最終的な確認を怠ってしまえば、小さな不具合を見逃すことになり、後からトラブルへと発展してしまうこともあります。

この記事では、外壁塗装が完了したあとに後悔しないための「仕上がりチェック」のポイントを、一般の方にも分かりやすく丁寧に解説します。この記事を読めば、引き渡し時にどこを見ればよいかが明確になり、納得のいく外壁塗装が実現できます。

2. 外壁塗装後にトラブルが起きる理由とは?

外壁塗装は、見た目の美しさだけでなく、建物の防水性や耐久性を高める大切な工事です。だからこそ、工事が終わったあとに「こんなはずじゃなかった…」という後悔が起きないようにすることが非常に重要です。

とくに外壁塗装は、完了直後にすぐ仕上がりが分かる分野だからこそ、施主と施工業者との間で「仕上がりの認識」にズレがあると、満足度が大きく下がる原因になります。

以下のようなトラブルが、実際に多く発生しています。

2.1. 思っていた色と違う

外壁塗装の仕上がりで最も多いトラブルの一つが、「色味の違い」に関するものです。施工前に見せられた色見本と実際の仕上がりに明るさ・濃さ・印象の違いを感じる方は非常に多くいらっしゃいます。

主な原因には以下のような点が挙げられます:

  • 色見本は小さな板状で確認するため、実際の壁面(大きな面積)では印象が大きく変わる
  • 実際の建物の外壁は、光の当たり方や周囲の建物との兼ね合いで色の見え方が変わる
  • 「乾いた後の色」と「塗りたての色」に差がある場合もある

たとえば、あるお客様は「落ち着いたグレー」を希望していたところ、仕上がった外壁が「青みがかったライトグレー」に感じられたため、施工後に違和感を抱くこととなりました。

対策としては、実際の外壁に塗った「試し塗り」やA4サイズ以上の色サンプルを確認することが有効です。また、午前・午後・曇りの日といった複数の天候・時間帯で色味を確認することをおすすめします。


2.2. 塗りムラ・気泡・垂れ跡がある

どれだけ高品質な塗料を使っても、施工方法に不備があれば美しい仕上がりにはなりません。職人の経験や施工管理の丁寧さが仕上がりに大きく影響します。

特に以下のような施工不良は、注意が必要です:

  • ローラー塗布のムラによって、部分的に色が濃かったり薄かったりする
  • 塗料の攪拌が不十分なまま塗装し、乾いたあとに気泡や凹凸が残る
  • 垂直面への塗布量が多すぎて、塗料が垂れて筋になっている(いわゆる「だれ」)

遠くから見ても分かりづらいですが、日が当たる角度や近距離から確認すると、ムラや凹凸が目立つことがあります。

「仕上がり チェック」は、朝・昼・夕の光の違いを考慮しながら、必ず斜めからの角度や近距離でも確認することが大切です。


2.3. 付帯部分の塗り残しや雑な仕上げ

外壁塗装で見落とされやすいのが、付帯部と呼ばれる外壁以外の箇所の施工状態です。具体的には以下のような部分です:

  • 軒天(屋根の裏側)
  • 雨樋(とい)
  • 破風板(屋根の側面)
  • 配管や換気フードまわり
  • メーター類、室外機まわり
  • 窓枠や水切り

これらの部位は、塗り残し・塗りムラ・はみ出しが発生しやすく、かつ目立ちにくいため見逃されがちです。

また、塗装後に養生テープが取り除かれていない/塗料がサッシに付着している/筆ムラが目立つといった細かい雑さがあると、全体の印象が一気に下がってしまいます。

引き渡し時に「全体はきれいだけど、細部までちゃんと塗れているか」が仕上がりチェックの肝です。


3. 仕上がりチェックの基本ポイント【施工直後に見るべき箇所】

外壁塗装が完了したら、施工会社から「完工確認」「引き渡し前立ち会い」の日程が設けられます。このとき、施主自身がしっかりと仕上がりチェックを行うことが重要です。

以下のチェックポイントをもとに、自分の目で隅々まで確認しましょう。


3.1. 外壁全体の色ムラ・光の反射具合

  • 外壁の面積が広いため、均一に塗られていないとすぐにムラが出ます
  • 見る角度を変えると塗りムラが分かりやすいので、真正面だけでなく、左右からも確認しましょう。
  • 朝・昼・夕方など、光の角度が変わる時間帯に見てみると、細かな違和感にも気づきやすくなります。

とくに濃い色を選んだ場合、ムラやつやの差が目立ちやすくなるため要注意です。


3.2. つや感と塗り重ね回数の確認

塗装工事では通常、「下塗り・中塗り・上塗り」の3回塗りが標準です。

  • つやのある仕上がりは中塗り・上塗りがしっかり行われた証拠です。
  • 逆に、つやがバラバラでマット感が強すぎると、重ね塗りが不十分だった可能性も。

不安な場合は、「使用塗料名・メーカー・色番号・塗装回数」を明記した施工報告書の提出を依頼するのがベストです。


3.3. サッシ・ガラス・玄関ドアなどへの飛散防止

養生が甘いと、以下のような塗料飛散が起こりがちです:

  • サッシや窓枠に細かい塗料の粒が付着
  • 玄関ドアに塗料がこすれて残っている
  • 室外機や水道メーターに薄く塗料がかかっている

引き渡しの際には、外壁以外の部位にも目を向けて、異常がないかをじっくりチェックしましょう


3.4. 付帯部の塗装品質(雨樋・換気口・配管など)

  • 雨樋の裏側や下部、配管の裏側など、死角になりやすい部分にもムラがないかを確認。
  • 色がにじんでいたり、下地が透けて見えているようなら、塗りが薄い可能性があります。
  • 「あとで剥がれそう」「筆ムラが残っている」と感じたら、完工前に遠慮なく指摘しましょう。

この「仕上がりチェック」は、完成した外壁を10年以上維持するための最終確認でもあります。
ここで確認を怠ると、後になって後悔するリスクが高まります。

4. プロが実践している「仕上がりチェック」チェックリスト

外壁塗装の現場では、プロの職人や施工管理者が最終検査時に確認する「仕上がり チェック」の項目があります。これらは、塗装の品質を客観的に評価するための基準でもあり、施主側がこれを理解しておくことで「納得できる仕上がりかどうか」を自分の目でも確認できるようになります。

このような「仕上がり チェック」を行うことで、完成直後に発見しやすい不具合や気になる点をその場で伝えることができ、リカバリー対応もスムーズに行われやすくなります。

チェック項目具体的な確認ポイント
外壁の塗膜状態ムラの有無、塗り残し、光の反射による凹凸の有無、塗膜が均一であるか。触ったときに粉っぽさ(チョーキング)がないかも確認。
色味と色一致カラーシミュレーションや色見本と比べて、実際の仕上がりが希望通りか。日中や夕方など、複数の時間帯で確認して誤差がないか。
付帯部の塗装状況雨樋・破風・軒天・換気口・ポスト・手すり・玄関ドアなど、外壁以外の箇所が丁寧に仕上げられているか。色がはみ出していないか、塗り忘れがないかを細部までチェック。
飛散・汚れの有無サッシやガラス、玄関扉、車庫、室外機、水道メーター周りなどに塗料の飛び散りがないか。マスキングの取り残し、養生テープが貼られたままになっていないかも要確認。
清掃・片付けの状態養生材・ペンキ缶・マスキングテープの置き忘れ、ゴミの放置などがないか。足場がある場合は、撤去前に家のまわりの片付けが完了しているかどうかも重要。
全体の印象・丁寧さ離れた位置から家全体を見たときに、統一感があり、塗りムラや違和感がないか。細部の仕上げまで丁寧に対応されているか、雑に見える箇所がないかを最終確認する。
報告書・写真の提示工事前・施工中・完工後の写真や、使用した塗料・施工方法の説明資料があるか。塗り回数や工程が記録されているかで、信頼性が大きく変わる。

このような「仕上がり チェック」を行うことで、完成直後に発見しやすい不具合や気になる点をその場で伝えることができ、リカバリー対応もスムーズに行われやすくなります。

5. 不具合を見つけたときの対応方法と注意点

せっかく塗装工事を依頼したのに、「あれ?ここちょっとおかしいかも?」と感じる瞬間があった場合、そのまま見過ごしてしまうのは非常にもったいないことです。

塗装後の小さな違和感も、放置すると劣化・雨漏り・保証外トラブルにつながる可能性があるため、気づいた時点での適切な対応が重要です。


5.1. 気になる箇所は必ず写真で記録

まずは、スマートフォンなどで「違和感のある部分」を複数の角度・距離から撮影しましょう。

  • 「午前・午後」など異なる光の下で撮ることで、ムラや色違いが分かりやすくなります。
  • 引きで全体、寄って細部、複数のバリエーションを残しておくと、後日の証明にもなります。

写真に残すことは、感情論にならず客観的に不具合を伝える上でも非常に有効です。


5.2. 引き渡し前の立ち会いで伝える

「違和感がある」と感じた場合は、完工報告や引き渡し前の「立ち会い時」にその場で指摘するのがベストです

  • 担当者に直接見てもらい、再塗装や修正の対応可否を確認
  • 口頭だけでなく「写真を見せながら」伝えると、認識違いを防げます

※業者によっては、「足場撤去後の補修は別費用」など制限があるため、足場があるうちに伝えることが特に重要です。


5.3. 契約書・保証書・工事内容の再確認

多くの優良塗装会社では、「工事保証書」を発行しており、塗膜の剥がれ・ひび割れ・早期退色などの不具合に対して保証期間が設定されています。

  • 保証対象かどうかを確認
  • 契約書・仕様書に「保証範囲」「保証年数」「保証対象」が記載されているかチェック

たとえば、「3回塗り保証」と明記されている場合、2回しか塗られていなければ再施工対象になります。

施工完了後も書類をしっかり保管しておくことがトラブル時の心強い味方になります。


5.4. 気になる点は放置しない

最も避けたいのは、「ちょっと気になるけどまあいいか…」と流してしまうことです。

  • 時間が経つと、再塗装・補修が保証外になることがある
  • 劣化が進行し、構造部分まで被害が広がる可能性も
  • 感情的にならず、冷静かつ丁寧に伝えることが結果的に円満解決に

「言いにくいから…」と遠慮してしまうと、結局あとから後悔することになります。施工業者に対しても、遠慮せず正直に相談することが仕上がり チェックを確実に成功させるポイントであり、信頼関係につながります。

6. お問い合わせ情報

外壁塗装の費用や見積もりに関するご相談は、以下の連絡先までお気軽にご相談ください。

ゆうじくんのペンキ屋さん 株式会社YJリフォーム
所在地:
【高槻本店】〒569-0806 大阪府高槻市明田町5-14
【茨木支店】〒567-0815 大阪府茨木市竹橋町9-10
【吹田支店】〒564-0062 大阪府吹田市垂水町2丁目1−24豊津ファミリー1F 4号A号室
【門真支店】〒571-0016 大阪府門真市島頭4丁目17−25昌和ビル2階
【都島支店】〒534-0014 大阪市都島区都島北通1丁目3-19
【大阪支店】〒547-0016 大阪府大阪市平野区長吉長原4-11-11
施工対応エリア: 大阪府内全域
公式サイト: https://yj-reform.com

私たちの専門チームが、あなたのお家の外装リフォームを全力でサポートいたします。お問い合わせをお待ちしております!

目次